在宅医療

教えて!ドクターQ&A(H29.5.22中日新聞朝刊)

今回の教えて!ドクターQ&Aは在宅医療における床ずれについて院長がお答えしていますのでご参考にしてみてください。

事務長 池田

Q 義父が寝たきりになり、今後、在宅医療を受けることになりました。床ずれ予防について教えて下さい。

 

A 寝たきり高齢者に発生することのある床ずれですが、正式には「褥瘡」と言います。「褥瘡」は皮膚の一部への持続的な圧迫によって、組織の血流が減少・消失し、虚血状態、低酸素状態になって、組織の壊死が起こった状態です。寝たきりや麻酔などで体位を変えられない人にできます。腰の仙骨部や足の踵の部分など、骨が突出している部分や圧迫を受けている部分に現れます。褥瘡の原因は、体重などによる皮膚への圧力、皮膚への横ずれの力、糖尿病や脳梗塞などの基礎疾患、感染、皮膚の湿潤、低栄養、病的骨突出、ADLの低下などがあり、それぞれが複雑に関係しあっています。単なる圧力のみでおきるのではありません。「褥瘡」の予防法としては、①体位を定期的に交換したりエアマットを使用して、皮膚の一部への圧迫を防ぐこと、②皮膚を清潔に保つこと、③基礎疾患を適切にコントロールすること、④栄養状態を保つこと、などが重要です。